ちょっと日付が飛びますが、先にNFSが必要になったので順番を変えて設定をやっていきます。
実行するPHPスクリプトなどをNFS上に置くつもりはないですが、各サーバーへファイルを配布する際にSCP、FTPなどを利用するのも面倒なのでNFSを利用しています。
前置きはこのくらいにして、さっそく仮想サーバーを作成しましょう。
今回、作成する仮想サーバーは外部IPアドレスは不要となるため、作成する際のネットワークゾーンは「Local Network Zone」だけで問題ありません。
無駄に外からのアクセスで危険に晒す必要もないと思うので、出来る限り内部だけから接続出来るようにすることをおすすめします。
ちなみに、自分が利用している環境は今は亡きプランの「パックシリーズ」の「プラン2」となっているため、NFSにあまりリソースを利用しないようにしています。
実際のリソース配分は下記の通りです。
CPU
1コア(10%)
メモリ
384MB
HDD(User / swap)
14GB / 1GB
Network
Local Network Zone(512MB)
そして、ここからはいつも通りとなってしまいますが・・・
仮想サーバーの作成については、こちらの記事を参考にしてください。
GMOクラウド publicの設定 2日目(午後)
仮想サーバーの作成が出来たら、次にやることはソフトウェアのアップデートです。
アップデートでやることについては、こちらの記事を参考にしてください。
GMOクラウド publicの設定 4日目(午前)
ここまでの作業が完了したら、NFSサーバーとして稼働させるために必要なものを準備しましょう。
はじめに入れるものは、下記の2つとなります。
[shell]
yum install -y portmap nfs-utils
[/shell]
こちらのインストールが完了したら設定をしていきましょう。
最初にNFS領域として利用するディレクトリを作成しましょう。
※ここでは、作成するディレクトリ名を”nfs”としています。
[shell]
mkdir -pm 2775 /nfs
[/shell]
作成ができたら、下記のファイルに設定を記述します。
[shell]
vi /etc/exports
[/shell]
下記の説明文にも記載していますが、1行で書けないまたは複数のサーバーから接続する設定を記載したい場合、「\(バックスラッシュ)」を行末に入れることで複数行におよび設定を行うことが可能です。
[shell]
# 1行で済む場合
/nfs 接続したいサーバーのIPアドレスまたはホスト名(rw,async,no_subtree_check)
# 複数行となる場合
/nfs 接続したいサーバーのIPアドレスまたはホスト名(rw,async,no_subtree_check)\
接続したいサーバーのIPアドレスまたはホスト名(rw,async,no_subtree_check)\
接続したいサーバーのIPアドレスまたはホスト名(rw,async,no_subtree_check)
[/shell]
とりあえず、動かしたいので次に下記の設定を行います。
[shell]
chkconfig nfs on
chkconfig nfslock on
chkconfig rpcbind on
chkconfig rpcidmapd on
[/shell]
上記の実行後に、自動起動になっているかを確認して下さい。
[shell]
chkconfig –list | grep 3:on
[/shell]
問題がなければ、下記のコマンドを実行し各ソフトの起動を行って下さい。
[shell]
/etc/init.d/nfs start
/etc/init.d/nfslock start
/etc/init.d/rpcbind start
/etc/init.d/rpcidmapd start
[/shell]
次に先ほど設定した(exports)の設定を有効にするために、下記のコマンドを実行してください。
[shell]
exportfs -a
[/shell]
正常に稼働しているかを確認する場合には、下記のコマンドで確認ができます。
[shell]
exportfs -v
[/shell]
実行結果
[shell]
/nfs IPアドレスまたはホスト名(rw,async,root_squash,no_subtree_check)
[/shell]
実行結果と同じように、設定した内容が表示されていれば一応、NFSサーバーが利用できる状態となります。
クライアント側の設定については、後半戦でやります。
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